「今日も夌くんかっこいい…」
「えーっ、私は優くん派だけどなぁ」
「意外と秀くんも可愛くない?」
「夌くん、優くん、おはよう!!」
「おはよう!!」
「夌くん今日も爽やか〜〜!」
「みんな、おはよう!」
「優くん可愛いっ!」
俺は山城夌。何故か毎日女の子たちに黄色い声をあげられる。あと、コイツに。
「山城先輩っ!今日もかっこいいです!あっ、荷物持ちますよ?」
「秀。」
「はいっ!」
「昨日、サッカー部の掃除用具片付けられてなかったらしい。今日は頼むな。」
「はいっ!」
「山城くん?」
「ぅわっ、優か…。ビックリするから急に前出てくるな。ぶつかるかもしれないし、危ないだろ?」
「えへへっ、ごめんね?」
「まぁ、分かればいいけど(照)」
「山城先輩、真っ赤ですよ?笑」
「川﨑兄弟、からかってくるのやめてくれ。」
「僕、山城くんのこと揶揄ったことないよ?」
「…そういえば優、何か用事があったんじゃないのか?」
「ううん、教室隣だから一緒に行きたいなぁって思って…。ダメかな、?」
「そういうことか。いいよ、一緒に行こう。」
「できれば2人がいいなって思うんだけど…。」
「山城先輩!俺、ちょっと用事思い出したのでここで!」
「秀っ!って、行っちゃったし…。」
「ごめんね?おしゃべりの途中だったのに。」
「大丈夫だ。それより優、何か話したいことでもあるのか?」
「ううん。」
「今日、なんか優変だぞ?熱でも出したか?ちょっとおでこ失礼。んー…熱くはないか。」
「わわっ、本当に何もないからぁっ!(照)」
「何もないって言ったって顔真っ赤だし…。体調悪いなら保健室行くか?動けないなら背負ってやるし。」
「大丈夫だもんっ!」
「ならいいけど…。無理するなよ?連絡くれたら生徒会も取り敢えずまとめておくし。」
「ありがとう。でも本当に大丈夫だから。」
「そうか。」
「「あのさっ、」」
「あっ、山城くんどうしたの?」
「いや、優の方こそ何かあったんじゃないのか?」
「山城くんの聞いてから言うよ!」
「そろそろ中間考査の時期だよな?」
「うん。」
「優が忙しいのは分かってるんだけど、なんていうか…。」
「山城くん!一緒に中間考査の勉強しよ?」
「いいのか?」
「うんっ!山城くんに教えた方が勉強したことアウトプットできるし!」
「近々勉強会できる日あるか?」
「今週末空いてるよ!」
「じゃあ、その日俺の家で勉強合宿な!」
「やっ、山城くんの家で?!」
「嫌、か?」
「ううん!行きたい!山城くんの家で勉強合宿したい!」
「なら決定なっ!」
優が俺の家来るのか…。この気持ち、抑えられるか分かんねぇっ!