小説ができるまで

作家と編集がこだわりぬき書き上げた“小説”。
1冊の小説を読者が手に取るまでには、さまざまな人が関わっている。
ライトノベルを例に、その制作過程をのぞいてみよう!

企画

作家が思いついたアイデアをもとに企画書やプロットを作成する。
企画を編集者に見ていただき、何を書きたいのかを伝える。編集者から企画を持ちかけられ、それに合わせたプロットを書くことも。
編集者会議等で企画書やプロットが通れば次の段階に進める。
企画書やプロットに加え、作品の雰囲気を伝えるためにサンプルとして原稿の一部を見せることもある。
※プロット…作品の設計図のようなもの

執筆

企画書やプロットをもとに執筆する。
執筆時には取材を行ったり、参考文献を読む。そうして企画書やプロットで作った世界観やキャラクター、物語のイベントなどを詰めていく。
執筆の仕方は作家によって様々。各々のやり方で進めていく。

打ち合わせ

執筆途中のものや完成原稿を編集者がチェックする。
ここで修正が行われる。設定上おかしなところの修正や、大幅な変更を行うこともあり、編集者と作家が二人三脚で原稿を仕上げていく。
打ち合わせはメールや電話で行う場合や、出版社や喫茶店で行うなど作家と編集者、時と場合により千差万別だ。

校正・校閲

原稿の修正が終わり、執筆が終了すると校正校閲の作業に入る。
校正は誤字脱字などを修正し、校閲は文章の意味を読み取ったうえで誤りを直す、というイメージ。

印刷

出版社によるチェックが終わると、原稿データを印刷所に送る。
印刷所では送られてきたデータにおかしなところがないか確認する。問題がなければ、印刷に入る。
本文やイラスト、表紙などが印刷され組み立てれば完成!

出版

ラジオ番組をはじめ、編集部が持つネット番組での宣伝や雑誌への掲載など、あらゆるメディアへ働きかけて宣伝を行う。一方、営業担当スタッフは本屋などに出向き、セールス活動を展開。さらにインターネットやスマートフォンで観覧可能な電子書籍など、紙だけでなく電子媒体でも展開していく!