読書設定

文字サイズ

背景色

フォント

方向

「今日も夌くんかっこいい…」
「えーっ、私は優くん派だけどなぁ」
「意外と秀くんも可愛くない?」
「夌くん、優くん、おはよう!!」
「おはよう!!」
「夌くん今日も爽やか〜〜!」
「みんな、おはよう!」
「優くん可愛いっ!」
 俺は山城夌。何故か毎日女の子たちに黄色い声をあげられる。あと、コイツに。
「山城先輩っ!今日もかっこいいです!あっ、荷物持ちますよ?」
「秀。」
「はいっ!」
「昨日、サッカー部の掃除用具片付けられてなかったらしい。今日は頼むな。」
「はいっ!」
「山城くん?」
「ぅわっ、優か…。ビックリするから急に前出てくるな。ぶつかるかもしれないし、危ないだろ?」
「えへへっ、ごめんね?」
「まぁ、分かればいいけど(照)」
「山城先輩、真っ赤ですよ?笑」
「川﨑兄弟、からかってくるのやめてくれ。」
「僕、山城くんのこと揶揄ったことないよ?」
「…そういえば優、何か用事があったんじゃないのか?」
「ううん、教室隣だから一緒に行きたいなぁって思って…。ダメかな、?」
「そういうことか。いいよ、一緒に行こう。」
「できれば2人がいいなって思うんだけど…。」
「山城先輩!俺、ちょっと用事思い出したのでここで!」
「秀っ!って、行っちゃったし…。」
「ごめんね?おしゃべりの途中だったのに。」
「大丈夫だ。それより優、何か話したいことでもあるのか?」
「ううん。」
「今日、なんか優変だぞ?熱でも出したか?ちょっとおでこ失礼。んー…熱くはないか。」
「わわっ、本当に何もないからぁっ!(照)」
「何もないって言ったって顔真っ赤だし…。体調悪いなら保健室行くか?動けないなら背負ってやるし。」
「大丈夫だもんっ!」
「ならいいけど…。無理するなよ?連絡くれたら生徒会も取り敢えずまとめておくし。」
「ありがとう。でも本当に大丈夫だから。」
「そうか。」
「「あのさっ、」」
「あっ、山城くんどうしたの?」
「いや、優の方こそ何かあったんじゃないのか?」
「山城くんの聞いてから言うよ!」
「そろそろ中間考査の時期だよな?」
「うん。」
「優が忙しいのは分かってるんだけど、なんていうか…。」
「山城くん!一緒に中間考査の勉強しよ?」
「いいのか?」
「うんっ!山城くんに教えた方が勉強したことアウトプットできるし!」
「近々勉強会できる日あるか?」
「今週末空いてるよ!」
「じゃあ、その日俺の家で勉強合宿な!」
「やっ、山城くんの家で?!」
「嫌、か?」
「ううん!行きたい!山城くんの家で勉強合宿したい!」
「なら決定なっ!」
 優が俺の家来るのか…。この気持ち、抑えられるか分かんねぇっ!